さよなら、花嫁。

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ー…まぁ、結局… 「あ、あたたまりました?」 「あ、はい…。着替えまで、ありがとうございます。あの、あなたはいいんですか?」 お人好しな俺は家に連れてきてしまうんですけどね。 「大丈夫ですよ。乾燥機終わったらちゃんとしたやつあるんで。すみません、大した服用意できなくて。あんま着てない新しめのやつなんで」 「それは、大丈夫なんですけど…」 どうやら、脱衣所で髪の毛も乾かしてきたらしく、さらさらのセミロングが肩にかかっていた。 どうぞ、とソファに座るように促すと、素直にすとん、と座った。 「あ、なんか飲みます?っていってもコーヒーしかないんですけど。コーヒー大丈夫ですか?」 「あ…はい」 なんだか気恥しい、というか自分の部屋に異性がいる状況になれていないためか、落ち着かない。
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