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君は私の
「君は変わってるね。」
の意味が分からなかったみたいで、私にどういう意味か聞いてきたけど、私は君に
「なんでもないよ。」
としか言わなかった。
どういう意味で「君は変わってるね」と言われたのか分からない君が、不安そうに聞いてくる姿が君の大柄な体と全然合ってなくて、私は少し笑ってしまった。
君に
「そんなに心配しなくても大丈夫だよ。本当になんでもないから。」
と言おうかとも思ったけど、いじわるな私は君に伝えなかった。なぜなら、不安そうに聞いてくる君が少しだけ可愛かったからだ。
ただ、私は凄く素敵な気分だった。
私と君は出会ったばかりで、お互いのことなんてロクに知りもしないけど、私は君となら楽しくやれそうな気がしていた。
だから、私は君の方へ1歩近いてみることにした。
大学1年生の春、せっかくの出会いの季節なんだから少しくらい気の合う仲間を探すのも悪くないかもしれないと思ったから。
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