出会い

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君は自分の口が悪いのを気にしていたみたいだけど、僕に言わせれば君の口の悪さなんて全く気にならなかったし、口の悪さをいうなら君は僕の姉の足元にも及ばない。 それよりも君はいじわるな所を気にした方が良いと思う。 君の楽しげな表情と嬉しそうな声がなかったら、君と出会ったばかりの僕は君のいじわるに慣れてなくて、かなり不安だったと思う。 でも、結局のところ僕は君のいじわるが嫌いにならなかった。 なぜなら、君がいじわるする時に僕に見せる笑顔が好きだったから。 今思えば、僕はこの時から君に惹かれはじめいたのかもしれない。 でも、この時の僕はまだそんな事に気づくこともなく、ただ君と話すつまらない事が楽しくて、僕は君と入学後のオープンキャンパスが終わるまで話し続けていた。 1時間ほどで教室に戻った僕らは、自分の席について最後に明日以降の予定の説明を受けた。 明日は大学の履修要領の説明が午前中にあり、午後以降は必修科目の授業が臨時で組まれていて、明後日以降は普通に授業が始まるらしい。 ただ、1年生の間は選択科目は殆んどなく、クラス単位、学年単位で同じ授業を受けるため心配いらないらしい。 そして、一番最初のイベントとしては、2週間後の月曜日から2泊3日で学校の所有するセミナーハウスという場所でクラス単位で親睦を図るための合宿を行うらしい。 とりあえず、僕の当面の目標は合宿でボッチにならないようにみんなと仲良くなる事になりそうだ。
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