第1章 (1)ヴァロンside

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「お仕事遅くまでお疲れ様。 ね?朝ご飯食べる時間、ある?」 「……ああ、お願いするよ。 その間にシャワー浴びてくる」 シュウからの連絡を確認して通信機を机に置くと、俺の言葉を聞いたアカリは本当に嬉しそうに表情をほころばせる。 「分かった! 着替え出しておくから入ってきて」 「おう、サンキュ。 ……。アカリ」 キッチンに向かおうとするアカリを引き止めて、俺は彼女の額にそっと口付けた。 それだけで頬をピンク色に染めるアカリ。 「フレンチトーストがいいな。 めちゃめちゃ甘いヤツ」 「分かった。 でも、糖分は控えめに作りますからね!」 ふふっと微笑みながらキッチンに向かう彼女を見て、俺も風呂に向かった。
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