序章 ヴァロンside

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愛は時に憎しみに変わる。 愛は時に狂気に変わる。 ただ、愛したい。 愛されたいだけなのに、伝わらない。 愛された事がないから、 愛し方が分からない。 もうこの気持ちが綺麗なのか、 それとも汚いのか……分からない。 愛は時に弱くなる。 愛は時に臆病にさせる。 自信がなくて、 自分自身を信じられず誰かを傷付けた。 ”愛してほしい”と叫ぶばかりで、 1番大切な事をあの時……忘れてしまった。 ”素直で在る事” 言葉は魔法。 口に出せば呪文の様に、 相手を笑顔にも涙にも出来る。 夢の配達人として、 白金バッジとして俺が大切にしてきた事。 夢の言葉を魔法の呪文にして伝える事。 そして、それを叶える事。 いつか、空に架かった虹の架け橋が……。 あの日俺が失った、 ”大切な人”に、また逢わせてくれると信じて…。
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