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 彼は、同じ駅を使ってる同僚。  仕事にキリがついて、お互いちょうどのタイミングで席を立ったから、一緒に帰ることに。  それは、いつも自然に、そうなってる。  ビルの壁際にある花壇のバラが蕾を膨らませていた。 「もうすぐ咲きそう」 「だね。植物園は、もう見ごろを迎えましたって、アナウンス出てたな」 「植物園?」 「うん。大きいよ、案内しようか? 近所なんだ」 「うん! 行きたい、お願い」  近くには、ご飯を食べられる店が多いそう。だから、ランチもしようということになった。
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