3.1話

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『ネル!僕も一緒に向かっちゃダメかな?』 エッ?って顔でオレを見ていた。 「おまえオレに着いて来れるのか?」 『わかんない、、、。 でも飛ぶのが大好きなんだ。 もし一緒にそんな遠くまで飛べるなんて出来たら僕、、、。』 「オレな、もうすでに他の渡りカモメより4日近くロスしてるんだ。 だからある程度速いペースで飛ばなきゃ行けない! そんなに楽しい旅じゃないかもしんない。」 『僕はネルと一緒に飛びたい。』 「そうか、、、。 じゃあこの先にある積乱雲が無くなるまで3日ある。 明日どれだけのスピードで飛べて、飛び続けられるかテストして、着いて来れそうだとオレが判断したら行こうぜ。」 『本当?』 「1人で先に夢を叶えるつもりだったけどな。 命の恩人だからな。 でも体力的に見て無理そうなら容赦無く3日後置いていく。 それでもいいか?」 …僕の夢はなんだろう? …別にトキとか大型鳥類になりたい訳じゃないけど、 …僕は楽しく笑顔で空が飛べればそれでいい! …ずっと1羽だった。 …1羽で飛んでも充分楽しかったんだ。 …きっと一緒に飛べればもっともっと楽しい気がする。 『わかった。 それでいい。』 「じゃあナギ明日早くから一緒に飛んでみよう。 今日は遅いからこの木の上で寝るとしようぜ。」 『うん。』 そう言って、僕のお気に入りの島の1番高い山の木の上で、2羽は目を閉じた。     
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