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4話 7/4
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「おぃ!ナギ!朝だぞ!」
『うーん。』
そう言われ目を開けるとすでに日が昇り朝を迎えていた。
「8時くらいか?」
『そうだね。
この太陽だと8時くらいかな。』
「最高だな。
この島は静かで。
こんなにゆっくり寝たのは初めてだ!」
『そうなの?』
「ああ。
オレな羽繕いが上手いからな。
みんなが次々に頼みに来て寝れねんだ。
実際まぁ、嫌じゃないんだけどな。
魚とかお礼でただでくれるしさ。
でも騒がしくてなぁ。
うーんだから誰にも起こされず起きる!
最高な朝だな。
気持ちいいな!」
ネルが翼を広げ伸びをしていた。
『ねぇ、ネルってさ、ネルが住む島1速いんでしょ?
どれだけ早く飛べるの?』
「ナギそれをオレに聞くのか?この島を1周勝負してみないか?
海の上で100mくらいの高さで島を1周!」
…ネル凄い自信。
…でも、僕も上手く飛べる方だとは思うんだけど
『やろう!』
僕は起きたばかりの羽を広げてバサバサしてみた。
ネルも羽を広げてバサバサ始めた。
「よし!用意はいいか?」
『いつでもいいよ。』
僕達は羽を仕舞い、停まってる木から斜め先の海の方真剣な顔で見つめた。
「よーいドン!」
その掛け声で僕とネルが枝を足で蹴り、500mくらいの山の上から、斜め下に向かい飛び降りながら羽を開く。
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