おばけの家

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姉は怖い人でした。 性格が恐ろしいとか、目つきが悪いとか。 そういった類のものではなく。ただなんとなく怖い人でした。 「あなたはこの早くこの家を出たほうがいいと思う」 幼いころから姉は私にそう言いました。 「どうして急にそんなことを言うの?」と私が聞いても「なんとなく」と姉は答えるだけでした。 ですがかたくなに「こんな家出たほうがいい」と私に勧めます。 それが妙で嫌われている気もしていつしか私は家に帰ることが好きではなくなっていました。
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