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「なあ、それ美味しいの?」
「あなたもよく知ってる味ですよ」
そりゃそうだ、毎日飲んでるからな
「飲む度に思うけど、絶対体に良くないよな」
「健康を気にしたことはありません」
確かに、いつ死ぬかわからんもんな俺達
「ところで」
「なんですか?」
「食べる? これ」
彼女は少し驚いたような顔をした。
「良いんですか?」
おっ、意外な反応
てっきり断わられると思ったのに
俺が彼女に手渡しものは
エンぺラッピーを撃破すると何故か手元に残る霜降り肉と
ラスベガスで入手できるラスベガスレタスをはさんだサンドウィッチだ。
凝ったものは作れないが、簡単な料理はよく作る。
無駄に良い食材を入手する機会がある為に、味はそこまで不味くはないと思う。
彼女はサンドウィッチを手に取り、何かを調べるような動作をして
なかなか食べようとしない。
「食べないなら返してくれ」
「食べますよ」
少し申し訳ないという気持ちがあったのか
それからすぐにサンドウィッチを食べ始めた。
「美味しいですね、これ」
「どうも」
人に自分の作ったものを食べてもらい感想をもらうのは初めてだな
結構嬉しい
「もう一つあるけど食べる?」
「・・・頂きます」
彼女は二つとも残さず食べてくれた。
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