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「結構です」
「そうハッキリ断られると傷つくな・・」
いらんお世話だったかな
それに女の子にしつこく言い寄るのもアレだよな
「よけいなお節介だったな」
「・・・・」
「まぁでも、もし弟さんを見かけたら連絡くらいするよ」
「・・・・ありがとうございます」
見かけたらとか言ってしまったが、そもそも弟さんの外見すら知らんぞ
これは聞いておかないといけない事案だ。
「ちなみに弟さんはの外見は？」
「龍ですよ」
「龍とは？」
「そのままの意味です、龍といっても造龍ですが」
「そっか、どんな龍なのさ」
それから彼女に弟さんの外見から特徴まで簡単に聞いた
随分めずらしい龍なんだなと思ったよ
見たことも聞いたこともない
しかし龍が弟とはどういう意味だろう
この子と血の繋がりがあるとは思えない
まぁ弟といってもいろんな定義があるだろう
ずっと一緒に居て家族みたいな存在とか
どちらにしろ彼女からすれば大切な存在なんだろうな
「わかった、見かけたら連絡するよ」
連絡の方法なんてわからないけど
ここで彼女に連絡先を聞くのは何か格好悪い
「ありがとうございます、では私はこれで」
彼女のこの場を去ろうとしたが
ピタリと動きを止めこっちに振り返る
「・・・美味しかったです」
「あいよ」
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