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第一これがそうだとしても、俺は彼女にはあまりにも似合わない。彼女にはもっといい人がいるだろう。だがろくでもない奴に彼女を渡したくない、任せたくない、せめて自分よりも良い奴に。
それが父親が感じるそれなのではないか、そう思ったところでベンチを立った。
やはり考えているだけでは何も始まらない。家を出てからそろそろ1時間たってしまう。仕事の途中で適当な理由をつけて出てきてしまったので、そろそろ帰らないとまた部下に叱られてしまうだろう。流石にそれは上司としての威厳もへったくれも無くなってしまうので、まずは適当にジュエリーショップにでも入ろうかと考えた。
喜んでもらえるものを、選べると良いのだけれど。
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