鳥尽弓蔵

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「…薊はどうなの?」 「…っ、…え…?」 「……薊は、俺に依存すんの?」 「…はっ、…するわけないだろ?」 _________ _______ _____ 昨日セックス中も、サイレントモードにしてあったからあまり気にしてなかったけど、菊本から鬼電されていた。 さすがに、折り返し入れるか。 「……何。」 『馬鹿野郎お前俺がどんだけ心配したか…!』 「…別にお前俺の親じゃねえし、…にしても書置き残したろ。」 『その書置きが、"元気です。"ってどういうことだよ!!俺今日珍しく仕事休みだから今家いんの!すぐに帰ってこい!!』 プツッと、一方的に電話を切られた。 「……薊、起きてんだろ。」 薊は反応しない。 金だけおいて、先に帰るしかない。 「……こういう時先に帰んのマジで嫌なんだけど…悪いな。」 横を向いて眠る薊のこめかみに、キスを落とした。 「………あのメンヘラ製造機…そういうとこだよバカ。」
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