サッチャー先生

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 本当なら、サッチャー先生を殺したい。しかし、それはできない。 なぜならば、俺を吸血鬼へと転生させ、人間狩りや英会話、そして敵や獲物と妥協してはならないことを、彼女から教わった。育てられた恩を、仇で返したくない。  時間は刻々と過ぎていく。俺はどうすればいいんだ。  このままでは俺や恋人、そして仲間達がやられる。彼女は学校を離脱したことを、未だに怒っている。理由は性格の不一致。  周囲が騒ぎはじめた。  学校を滅ぼすつもりかと言い掛かりを付けられ、恋人が連れ去られそうになった。 「やはり、殺さざるを得ないか」  俺は決めた。恋人や友人たちと一緒に、サッチャー先生を急襲。  学校は崩壊し、先生と敵は俺たちの手によって倒され、彼女の遺体は燃やして灰にした。
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