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散文詩 山猫
最愛の夫と子どもを亡くした。
それだけでなく親類も同胞も
傍らには無くひとりぼっちで
ずっと永い事居た。
孤独な年月が過ぎてある日、
同じ境遇の彼女に巡り会った。
流離い迷い続けた私達は
深い悲しみを共有できる
お互いを求めていた。
独りで抱えきれず、
耐えきれない痛みに
張り裂けそうで
たまらなかったのだ。
永久に孤独でいられる所
を思いそれが私と彼女を
呼応し惹き付けたに違いない。
それほど確信していたが、
ただ一つ違ってたのは、
私が人で彼女が山猫である
と言う現実だった。
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