手の平の温もり

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笑顔のステキな君に一目惚れして、今日も駅前のコンビニに足を運ぶ。 彼女会いたさに 大学の授業のない日もほぼ毎日通う俺は 常連客の一人として認識されているのだろうか。 彼氏いるのかな。 きっといるだろうな。こんなにかわいいんだから。 うー、羨ましいぞ。 「265円のお釣りです。ありがとうございました。」 ニッコリと微笑み、お釣りを受け取る俺の右手に下からそっと手を添えてくれる。 触れるか触れないかの微妙な距離感。 彼女の手の平の温もりが、俺の手の甲に伝わってくる。 2秒間の幸せ。 ああ、今日もいい一日になりそうだ。 俺の片思いよ、しばらく仲良くしようぜ。
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