第一章【転校生】

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第一章【転校生】

通い慣れた通学路。 勉強することの退屈さと共にその通りを進んでいく。 勉強…ナニソレオイシイノ? というか何で勉強なんてものがこの世に存在しているの?勉強なんてめんどくさいだけじゃん。 ああ…原始人になりたい…。 なーんて、悪態を付きながら重い足取りを学校へ向けてね。 そうこうしている内に通学路の途中でばったり友達と出くわしちゃったりなんかして。 流れで一緒にその通学路の道を進んでいく。 友達と話していると、勉強することの退屈さなんて忘れて、話に熱中しちゃうんじゃない? 結局、学校へ行くのが楽しくなっちゃうんだよ。 まあ、月曜の朝は殆んどの人が憂鬱だろうけどさ…。 と、私は想像してみたり。 想像するだけで私にはそれはあくまで夢のまた夢のお話なんだよ。 だって、通学路も何も。 私が通っているこの"私立魔術総合学院"は全寮制だから、通学路という概念自体存在しないのである。
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