試練1

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「高校生君!!まだ床のある一番手前のカウントが動き出した!逃げなきゃ!早く!」 ブロンドの男性の覇気のある声でガチガチになってた俺の体が動き出した。 「やっぱりあのカウントは床が無くなるまでのカウントで、0になって床が無くなると次の床の天井端にあるカウントがスタートしていくんですね。何が時間制限はないだ!全然余裕なんてないじゃないか!」 俺は走りながらゲームの主催者の言葉に苛立った。 とにかく前へ!後ろを見る余裕なんてない!前へ!前へ! バコンッ!!! 「あ、ああああああああ!」 「いやああああああああ!!」 さっきより近い振動と悲鳴が俺を更に恐怖へと追い込んでいく。 「高校生君!前が詰まってきてる!このままじゃ前も進めなくなる!」 ブロンドの男性が息を切らしながら俺を追い込むような言葉を発した。
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