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バコンッ!
「ああああああああああああああああ」
さっきより少し離れた距離から床が抜けた振動と叫び声が聞こえた。
そうだ、まだ終わってない。
さっきのジャンプでギリギリのラインは逃れたが、はやく逃げなくちゃ!
「くそっ!俺が落ちたらお前らのせいだからな!」
俺たちに押し潰されていた男性がフラフラと起き上がりながら走り出す。
「あの、すいませんでした!」
俺は両手をメガホン代わりに口周りを覆って、男性に誠意が伝わるように叫んだ。
周りは俺たちが存在しないかのように必死で走っている。
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