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もう、いっそのこと・・・死んでしまおうか?
僕は何度もそう思ったのに死ねなかった。
いや、僕は死ななかった。
死ぬのはどうしたって怖いし、どう死んでいいのかも僕にはわからなかったから・・・。
それに何よりも生きたいのに生きられない人たちがいるのに生きられる僕が自殺なんてすることはとても失礼なことだと思ったから。
けれど、人は・・・僕は弱いし、汚い・・・。
そう冷静に思えるのは落ち着いた時だけだった。
殴られている時はいつも早く楽になりたいと思っていた。
こんなに痛い思いをして怒鳴られて嗤われて必要とされていない僕は何のために生まれ、生きているの?
僕は紗江子さんのストレス発散の道具なの?
それとも紗江子さんの彼氏のストレス発散の道具なの?
『違うよ』
誰かそう言ってよ・・・。
僕は生きてちゃいけないの?
『生きてていいよ』
誰かそう言ってよ・・・。
僕はどこに行けばいいの?
『ここに居ていいんだよ』
誰かそう言ってよ・・・。
誰か・・・誰か・・・僕を認めてよ・・・。
もう、誰でもいいから・・・。
もう、人でなくてもいいから・・・。
僕は現状から逃げだしたい・・・。
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