サーディアン氷山

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そしてしばらくしてレヴィリアは口を開く。 レヴィリア「非常に言い難いんだけど… …寝たところで捕まった」 ラグナ「………」 …レヴィリアは苦笑いを浮かべながら俺にそう言った。 …あー、うん。 ラグナ「…なんか悪かった」 レヴィリア「なんで!?」 いや、なんか聞いて悪かった気がしたから…w アルティナ「全くあなたは…マイペースにも程があります。少しは反省なさい」 レヴィリア「だってさ!まさかミジンコ達がこんな氷山まで来るなんて思ってなかったんだよ!」 …多分、レヴィリアが言ってる【ミジンコ】っていうのは人間のことだろう。 ギリアムは木偶、ビャクレンは下等生物、レヴィリアはミジンコにアルティナは単細胞。 やはり、竜って人間嫌いなのか。 ビャクレン「まぁ救出出来たのでそれでいいじゃないですの」 ギリアム『次から気ぃ付ければ良いって話だろぉ?』 そんなやり取りを見てビャクレンとギリアムが口を挟む。 …なんだろうな、なんか和む。 ラグナ「…ははっ」 こんな光景を見てるといつの間にかちょっとした笑いが出てしまった。 レヴィリア「あー、主様!今笑ったね?」 その笑い声に気付いたのかレヴィリアは頬を膨らませながらこちらを見る。 ラグナ「悪いな、なんか【家族】みたいで笑えてきたんだよ」 アルティナ「【家族】…ですか?」 ラグナ「あぁ、そう。【家族】。こうやって一緒に笑い合える仲間がいてまるで家族みたいだなって思ったんだよ」 俺も小さい頃、こんな感じだったな…。 …今はどうしてるんだろうな、両親と姉は。 『ビャクレン様、そして皆様。ご報告させていただきます』 思い出に浸かっていると白い一頭の竜がこちらに近付き、ビャクレンを始め、俺達に頭を下げて言う。 『全ての竜の解放が完了されました。あとはバベルへ帰還するのみです』 ビャクレン「ご苦労様。下がってよろしいわよ」 『はっ』 ビャクレンは優しい笑みを浮かべながら自隊の竜に命令し、俺に向き直る。 またビャクレンだけでなく、アルティナ、レヴィリア、ギリアムが俺に向き、頭を深く下げる。 アルティナ「ではラグナ様。ご命令を」 …うん、やっぱりここまでしなくてもいいんだけどなぁ…仕方ないか。
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