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つきが綺麗な夜だったな。
ぎぎぎっ、ギギギッて鈍い音が背後からしてきたんだよ。
はっとして後ろを見たら……一目でヤバイってわかる奴がいたんだよ。
おとこがいたんだけどさ、全身が真っ赤で巨大なナタみたいなのを持ってたんだよ。
まじかよ! って叫びながら逃げたね、そりゃもう全力で。
えらいとんでもないことに、その男って足がめっちゃ速くてさ。
のべつ幕無しに助けてって叫びながら走ったんだけど追いつかれて……グシャッとね。
ばかげた話に聞こえるかもしれないけどさ、夜道は注意した方がいいぜ、マジで。
ん?
だれも、今の話の被害者が俺だなんて言ってないよ?
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