さようなら、僕は死にます。

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「―――またかよ。あいつ相当ヒマなんだな」 ダイレクトメールの中から見馴れた封筒を見つけて、俺は呆れた呟きをした。差出人は、中学生の頃のクラスメイト。学年で一番ヘタレの男子で、俺は仲間とつるんでよくそいつをイジメていた。罪悪感など微塵もない。イジメられる奴が悪いのだ。 俺はそんな過去をすっかり忘れていた。思い出させたのは、あいつからの手紙。卒業してから七年が過ぎ、一ヶ月ほど前から突然送られてきて、それは毎日続いた。
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