悪魔対応店長の俺様とエンジェルクレーマーのおまえ

俺の名は知記。仕事はコンビニの店長をしている…が、はっきり言ってコンビニの仕事なんぞストレスがたまる事の方が多い。

見てみろ、今もこんな朝っぱらからクソガキが万引きをしようとしてやがる…ふざけた事してねえで、さっさと学校に行きやがれってんだ。

ステファン
「テンチュー、テンチュー、アソコニゴッツ万引きシヨウヤツがオルケンネ」

こいつの名前はステファン…何とかだ。兎に角、言葉を聞き取るのに苦労する奴だが仕事は真面目にこなして俺の指示にもちゃんと従うバイトだ。

知記
「おいステファン、あのクソガキが品持って外に出ようとしたら連絡しろ」

ステファン
「アイアイサー」

俺はインカムの調子を確認すると従業員用の入り口から外にでて店の入り口が見える位置で待機する。普通コンビニでインカムを使う事はまずないだろう。だが、従業員との連係でこれ程便利な道具は他にない。

ステファン
『テンチュー、万引きシヨウヤツがピュッとデマース』

俺はステファンからの通信を受けると店の入り口に歩き出す。