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入り口に近付くとさっきのクソガキがカバンをしきりに気にしながら出てきた。勿論カバンを気にする理由は万引きをしたからだ。
万引きしたからには当然報いは受けてもらわなければならない…それが世の常ってもんだ。
知記
「おいクソガキ」
クソガキ
「あ?…ぐぶぉふお!?」
知記
「万引きは犯罪だクソッタレが」
クソガキ
「ぐあっゴホゴホ……」
腹を抱えて地面を転げ回るクソガキ。店の前に座り込んで駄弁ってる邪魔なクソ共を見るだけでストレスがたまるってのに、あろうことか、このクソガキは店の入り口の前で堂々と寝やがった。
どうやらこのクソガキは躾がなっていないらしい…万引きをするくらいだから躾がなっていないのは当然か。
知記
「おら、店の前で寝るんじゃねえ。さっさと起きろ」
クソガキ
「ぐげえぇぇ!?」
俺は一撃目の鳩尾への膝蹴りで店の前に寝た迷惑すぎる万引き犯のクソガキを立たせる為に催促として鳩尾に蹴りを見舞った。
だがクソガキはかなりのクソガキなのか、抵抗のつもりかは知らないが寝たまま涙と涎まみれの顔で俺を睨みつけてきやがった。
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