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自分の父親と、
久しぶりに会った拝島が、
同じカテゴライズの人間だとは
なかなか思えなかった。
それは、
俺が父さんのことを
そう思っていないことと
無関係ではないのだろう。
思っていない──
と言うと、語弊があるが。
そもそも俺の中の父親像は、
真実を知るずっと前から
藤堂春海その人だ。
藤堂春海は、
思春期にさしかかった
俺の面倒を、
それはそれは丁寧に
見てくれたと思う。
あの頃よりは
藤堂春海の年齢に
近くなった今、
中学生くらいの
ガキの面倒を見ることが
できるかと問われたら、
そんなのはごめんだと
即答できてしまう。
自分がそうやって
大人の世話になり、
どうにか体裁を
取り繕える程度には
成長したことを鑑みると
ひどく冷たいと思うが、
それはそれ、
これはこれなのだ。
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