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「で、それで、四回目でついに強盗に入れたわけか……」  おれが警察の取り調べ室でこれまでの経緯を語り終えると、目の前の刑事は大きなため息をついた。  ボールペンを手で弄びながら、やれやれ、といった口調の刑事。 「失敗が続いていたからといって、コンビニ強盗がいつまでも『やったやった』と店内で叫んで喜んでたら、その間に警察が来て逮捕されるに決まってるだろ」  おれは返す言葉もなく、ただうなだれるしかなかった。これで借金を返せると、あまりのうれしさに、その場で店員と売り物のビールで祝杯まであげて、おれはいったいなにをやってたんだろう……。  当惑している店員の作り笑いが思い出された。今のおれを嘲っているように感じた。 【了】
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