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そのまま朝が来ました。 猫の大きな鳴き声と走り回る音、お隣さんへは迷惑だったでしょう。 僕は苦情を言いに来た大家に発見され、そのまま救急車で運ばれました。 クモ膜下出血でした、幸い日常生活に大きな支障が出る後遺症は残りませんでした。 あの晩のことが知りたくて、知人の伝を辿ってスピリチュアルカウンセラーのもとを訪ねました。 「あなた、もう少しであの世に連れていかれるところだったんだよ」 「猫って、とっても霊的な動物なの」 「あのね、猫ちゃん達が必死に結界を張って死霊から護ってくれなかったら、あなたは孤独死した霊の集団に引きずり込まれていたんだよ」
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