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「……西園」
これで良いのかと正面の顔を見れば、ふにゃりと蕩けたように表情を崩した。
「ふふ。じゃあ私は髪の毛を下ろしてる部長のことは、近藤さん、って呼びますね」
「……別に髪を下ろして無くても、そう呼んで貰って構わないが」
どこか嬉しそうな表情に、自分の方が照れ臭くなる。
「でも……今まで部長って呼んでたのに、急に近藤さんって変えるのも」
「スーパードライって呼ぶより良いだろう？」
そう言って両腕を組めば「確かに！」と納得した。
「本当にスーパードライって呼んでそうだな」
「洋子が……って、いえいえ……」
えへへと笑いながら顔の前で手を振る。
（これは呼んでるな。まあ良いが）
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