俺の職場の輝く天使

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「なあ、西園」 「はい?」  両手にカップを持ち小首を傾げる姿はどこか小動物を彷彿とさせる。 (ハムスターとか、リスとか) 「この間行った佐々木の店。また行かないか? 無理にとは……」 「ええ! 是非」  西園はぱあっと顔を綻ばせて、俺の言葉に被せるように応えた。 (面食らうな。もしかして、西園も……待ってた?)  自分に都合の良い解釈をしてしまい、それを打ち消すように眼鏡のブリッジを押し上げる。
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