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(やっぱり眩しい)
きらきらと輝く彼女に、俺は目を眇める。
「西園は…………だな」
「はい? 私が何ですか?」
独り言ちたつもりが、耳聡く聞きつけられてしまった。西園は興味津々で俺を見上げている。俺は嘆息して、西園の瞳を見つめた。
真っ直ぐで、澄んでいて、俺だけを見つめている双眸。
「西園は天使みたいだなって」
「こっ……!」
ピンク色の唇をぱくりと開ける西園を見て、俺は口元に手をやり笑った。
だって仕様が無いだろう? 俺には天使に見えるんだから。
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