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自分にとって心地好い微笑み。緊張を誤魔化している状況で癒しをくれる。
「で、どこ行くの?」
今日これからのことを何も知らない……正しくは知らせていない相手に、
「……それより、ここおいで」
柵を叩いて隣に来るよう誘導する。
「……?」
不思議そうな顔をしつつも、言われた通りにしてくれた。
この人は、自分の大切な存在。一緒にいるようになってまだ八ヶ月程。
しかし、気持ちだけは長年彼女の元にあった。何故なら……。
十数年前に出会った、太陽みたいな笑顔を見せてきた女の子……その張本人だから。
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