〈出会い〉

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「じゃあ 後輩になるんだね?新一年生ちゃん」 ふと足元を見れば三年生が履いている色の上靴だった。 「あ、あの…っ… 」 たったさっきまでは強気だったのに、先輩だとわかった瞬間に怖気付く始末。 本当、入学してそうそう ツイてないな。 「何かあったの?」 特に目線を合わせることもなく、屋上から遠くを見ながら言葉を発した彼。 まるで、私がここに来た理由を知っているかのように問いかけてきた。
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