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……その下着を履く女子が、なんの躊躇いもなく、汚された下着を、これが汚されているとも知らずに履き続けるのだと思うと、不憫でなりません……。それがお気に入りの下着だとすると、尚更です……。同じ女子仲間に、その下着可愛いとか、可愛いでしょうとかも言いようのないのが、不憫で仕方がないのです……。美しい愛も、そこでは損なわれます……。何故なら、既に汚されているのですから……。
どうしたらいいと思いますか? ねえ……。
〈ふざけるな。お前はそんなことを言いながらも、結局はそのピンクの下着を盗んで、こうして持っているじゃないか。何が懺悔だ。お前のやっていることは、盗人以外のなんでもない。そうだろう。その事は、お前にも分かっているんだろう。どうなんだ。〉
私はワナワナと震えます。……そして、大声で言い放ちました。
だから謝っているんでしょう! わたしが! 女子寮に潜入して! 下着を! 盗んだから!
私の目は、涙に濡れていました。
目の前の、青い制服を着た男は、それを見て、プッと笑いました。
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