懺悔

3/4
前へ
/4ページ
次へ
男のものに汚されてるってどうしてわかるかですって? わかりますよ! わかりますとも! 見なくとも! それはね、違うんですよ! それは、違う! 紛れもなく、触れる前から、瞬間から、違うのです。ホルモンの違いなのか、何かはわかりませんが、それと知れるのです。汚されていると。実際、汚されているのです! 匂いを嗅ぐまでもなく、わかりました! シミが、男のものがなければ存在しない色合いに変色していたのです! 下り物? バカな! そんな低俗な変化じゃありません! 下り物なら神聖じゃないですか!綺麗じゃないですか! ただの神聖な綺麗な下着じゃないですか! お持ち帰りしますよ! そりゃあ! ……そうじゃないんですよ……。汚されているんです……。男のものに汚されたものは、もう二度と元の形に戻ることはありません! 断言できます! それはですね、つまり、……想像してごらんなさい。ある、一人の男がいます。その男が、その、ピンクの、美しく、フリルのついた誘うような模様の下着を、履いているんですよ? 全裸で! その姿を想像してごらんなさい。……ああ、あなたはもしかして、その下着の持ち主が男との関係を持っている、そのことに対して私が激昂していたと考えたいたのですね? その驚いた顔を見ればわかりますよ。全っ然違う。馬鹿じゃないですか? 年頃の女性なら男と関係を持つことぐらい普通でしょう? それが性を持った人間というものでしょう? そんなことは普通ですよ。 面白くもなんともない。普通です。それがいいんですよ。……まあ、私はそれで興奮するタイプではありませんがね……。でもまあ、その考え方はわかります。そういう変質者もいますからね。でも私は違う。 これはね、人権侵害ですよ。立派な。私は汚されました。二重の意味で。その女子の下着を重ねて着た男のせいでね! この女子はそのことを知らないのです……。私にはわかっても、この女子にはわかる術がない……。それが私は悲しいのです……。 少し昔、恐らくこの女子は見知らぬ男か見知った男か、くんくん……、いや、これは見知っていますね。男から、一方的にですが。そして知らない間にこの下着を掠め取られ、興奮した男にワギナの部分を嗅がれ、その後、……うん、いそいそと履いてますね。味わってます。これは確かです……。酷く興奮したでしょうね……。
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加