対、魔獣

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「ルウ!」 「いいから、止め! 早く!」 オレの前に出てきたのは騎士団員。 魔獣の足止めをして、止めを刺したように見えた。 息の根を止められたのかどうか確認する間もなく、オレの体がふわりと宙に浮く。 「何?!」 「息を止めておけ」 サファテの声がして、浮いた体が重力に逆らわずに沈み、ざぶんと音がした。 消化液を浴びたオレを、水の中に投げ込んだんだろう。 いや、手っ取り早いし、いい判断ですよ多分。 ただオレ、泳ぎが苦手。 もう少し心の準備させてほしかったなあ……
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