103人が本棚に入れています
本棚に追加
「ルウ!」
「いいから、止め! 早く!」
オレの前に出てきたのは騎士団員。
魔獣の足止めをして、止めを刺したように見えた。
息の根を止められたのかどうか確認する間もなく、オレの体がふわりと宙に浮く。
「何?!」
「息を止めておけ」
サファテの声がして、浮いた体が重力に逆らわずに沈み、ざぶんと音がした。
消化液を浴びたオレを、水の中に投げ込んだんだろう。
いや、手っ取り早いし、いい判断ですよ多分。
ただオレ、泳ぎが苦手。
もう少し心の準備させてほしかったなあ……
最初のコメントを投稿しよう!