103人が本棚に入れています
本棚に追加
目を閉じて沈んだはずなのに、直射日光がまぶしくて、目を開けた。
死んだと思ったけど、死んでなかった。
一緒にサファテがいて、オレがそう簡単に死んじゃうわけがないんだけどさ。
遠くでいろんな音がする。
騎士団の隊長が指示を出す声と、それに応える声と、作業している音。
文化祭の片付けを思い出した。
オレは日当りのいい岩場の上に寝かされていて、大きな布で巻かれて、その懐かしい音を聞くともなく聞いていた。
「ぉお?!」
寝返りを打とうとして、自分の状況に気が付いた。
おぼれて助けられて、服をはがれて治療されたらしいくて、布の下は全裸ですが、何か問題でも?
まごうことなく、マッパっすよ。
っていうか、問題ありありじゃん、動けないじゃねえかよ。
まあ、ひりひりとする首の後ろから肩口で、軽く酸で焼けたんだろうなってことはわかるから、動けたところで手伝わせてもらえるかどうか謎だけど。
最初のコメントを投稿しよう!