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「説教は今度にしといてやる。お前のとこの隊長にも、そういっておけ」
髪を撫でられる感覚があって、ふと意識が浮上した。
サファテの背中で眠ったままで家に戻ってきたようで、聞こえてきたのはあまり機嫌のよろしくないトバの声。
目を開けようかどうしようか迷うけど、でも開けたくないぞーって、体が拒否してる。
もにょもにょと体を動かしたら動けたので、ベッドの上に降ろされた後らしい。
トバに髪を撫でてもらうのは好きだけど、密着していたサファテの体温がないのが心許なくて、手で探す。
「ルウ? 起きているのか?」
「寝ぼけてんだろ……いったん寝ついたら、寝起きは悪い」
幼子を寝かしつけるようにぽんぽんと背を撫でるようにたたかれる。
これはトバの手。
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