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話の途中だったのに動けるなら体を洗ってこいと、トバに風呂場に送り込まれた。
サファテはその間に、飯を作ってくれるらしい。
そんで何故かここに泊まるらしい。
トバは、サファテと何やら話していたけど、今日の仕事の後処理があるといって、さっきギルドへ向かっていった。
「サファテ、風呂あがった」
「髪を乾かせとトバにいわれてなかったか?」
「ぅえ? だって面倒だし、トバいないし、も、いいじゃん」
「よくない」
下だけ服を着て上半身裸で、肩にタオルを巻いて台所に行ったら、サファテに渋い顔をされる。
ぶつぶつと口の中で何かをつぶやきながら、サファテがオレを椅子に座らせて、髪を触りはじめた。
「乾かしてくれんの? サンキュ」
「お前は無防備すぎて、どうしていいかわからんな……」
うんざりしたようにため息をつきながらも、サファテの手は優しい。
「けど、トバのいうとおりだ」
「んー?」
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