再会は赤い七竈のもとで

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 ウェステルレイン公爵一族とその一派は、暗殺失敗のあおりを喰い、厳しい取り調べを受けた。居城には証拠となる書状などは残されていなかったが、大量の武器や武具が備えられ、それが、王暗殺が成った暁に、反乱を起こす企てがあったことの裏付けとなった。彼らは国の安寧のためという名目で厳正な処罰を受け、その首謀者達は命を落とした。セオフィラスは不用意な行動により、一族を滅ぼした不孝者としての名ばかりが高まったが、すぐにそれも聞かれなくなった。     
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