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この国は成人になると、必ず何が欠ける。
それは、魔法を得るため、大神に身体の一部を捧げているためだ。
しかし、それを不服とは思わなかった。
捧げた身体の一部の代わりに魔法があるのだから、むしろ、身体を欠けたことさえ、誇りに思っていた。魔法が多い者ほど、重要な身体の部分が取られる……その噂は、ますます人を誉れ高い気持ちさせていく。
しかし、魔法が当たり前になり、魔法が増え過ぎたため、魔法を使わない者さえ現れるようになると、考えがは変わってきた。
なぜ、身体を捧げなければいけないのかと……
それが起こったのは……
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