0人が本棚に入れています
本棚に追加
国一美しいといわれたアンネの青空のような清い目は魔法と引き換えに取られた。
アンネに見られ、トキメキいていた若者たちは絶望した。
この感情がうねりを上げて、生まれてきた。
こんな生活、いやだ。
なんで奪われなくてはいけない。
大神なんて嘘だ。魔物だ。
……殺してしまえばいい。
そんな物騒な思想が若者の間に広がった。
身体の一部が無くなることへの嫌悪感から正義感まであった。
「やってはいけない」
手のない老人に止められたが、魔法を持たない彼らは、せせら笑うばかりだった。
最初のコメントを投稿しよう!