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今思うと、恥ずかしい程いい子じゃなかった。
中学時代から好き勝手して、受験の時には内申書が悪くて、行ける高校は同じ類いの集まる所だけ。
そんな高校に入学しても、2学期終わりには謹慎2回、無期停学2回。
いざ退学って時に先生が私と親に言ったのは
『やり直す気があるなら、退学にせず転校扱いで、行ける定時制を紹介する』
だった。
親は喜んだけど、学校を辞めてバイトをして稼ぎたかった私は拒否。
先生は私の気持ちを理解してくれてた。
『その学校は就業も単位になる学校だから行け。しかも卒業したら、全日制の卒業と同じ扱いになるから、損はない』と。
そんな学校を探してくれた、先生の気持ちを無下にするのも申し訳なかったから、渋々了承。
小学生でも解けるような編入試験を受けて、4月から高校2年生として転校する事が決まった。
そして転校しても続けられるバイトを見つけ、バイト三昧で4月を迎えた。
転校初日。
“定時制はヤンキーが行く学校”
と言う偏見から、気合いを入れてバカ丸出しの容姿で登校。
職員室で先生に早速ガミガミ言われても
“定時制なんだからいいでしょ”
と意味のわからない理由で適当にあしらう。
そして、先生に連れられて教室へ。
一学年一クラス、卒業するまで一緒のヤンキー達だから始めが肝心と、偏見を持ったまま教室へIN
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