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ピッ…ピッ…ピッ…ピリリリリリリリッ!
「ん~…っ、ん!ん!んー!」
ガシャンッ
欠伸をして、目を覚ました。其処は私の部屋の香り。ゴロンと仰向けになるとそこには目一杯、私の部屋の天井があった。
「………夢。」
ぼんやりとその天井を見つめた後でハッ!とする。私は先ほどまでの、妙にリアルな感覚を忘れられずに急いでスマートフォンに手を伸ばした。
「…良かった~、壊れてない。何だ、やっぱり夢だったんじゃない。」
夢とは言え、あの街並みは美しかった。目に焼き付いて離れない風景だ。ある物全てがキラキラしていて、まさに夢のようだった。
と、ここで時間を確認する為にもう一度スマートフォンに目をやると、私はあることに気がついた。
「五月九日?…え?何で!?だって、さっきは八月って。え、えー!!」
「なーにー?鳥花、朝から。支度しなくていいの?学校は?」
私のあまりの大声に、母がタオルで手を拭きながら部屋を訪ねて来た。
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