山中の道

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その宗運は隆行の後ろに居た、半兵衛を眼にとめると、 「ほぅ!」 と声を上げ、 「さすがに軍聖様ともなると供の質も段違いですな!面構えが素晴らしい!」 ニコニコと相貌を崩して、自らの頭はペシペシと叩いている。 すると、その音に合わせるように、広間に茶が運ばれて来た。 「如何じゃ?この音と連携して茶が運ばれる仕組みは…」 宗運の言葉は止まりそうもない。 冗談を言っては大笑いし、大笑いしては隆行達に疑問を投げかける。 すっかり宗運のペースである。 しかし、隆行からすると全く嫌な気分にはならなかった。
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