丘の上の雲

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翌日は朝早くから面談の席が設けられた。 いや、正しくは、飲んで、そのまま寝て、起きたに過ぎない。 その間、宗運は、終始ニコニコとしてよく喋り、率先して隆行達の世話を焼いていた。 そのため、同じ部屋に休み、そのまま朝の支度も一緒に行ったという形に近い。 およそ、他家ではありえない警戒心の無さである。 「では、朝飯が終わり次第、込み入った話でもしましょうかのぅ。」 「左様ですな。」 面談の席といっても、このような様子であった。 そして、朝食が終わり、促されるがまま部屋を移動すると、非常に実務的な会議室に通された。
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