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すると、二人は辛うじて相手に聞こえる程度の小さな声で、庭のあちこちを指さしながら、世間話のように話し始めた。
「さて、この後じゃがの。どうすべきかのぅ。」
「左様ですね。隆行様はどのようにお考えで?」
「ふむ。ワシの方としてはの…南九州の力関係を変えようとは考えておらぬ。」
「ほぅ。」
「此度の依頼はあくまで大友家の領土保全が第一。守るための攻めも必要な場合があるが、力攻めとは違う角度から攻められぬかと。」
「なるほど。」
「やはり、以前に話していた方法が良いかと考えておる。」
「時との戦い…でしたね。そして、平定ではなく安定と…。」
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