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そうして隆行は阿蘇家を出ると、再び宗運のところへ身を寄せた。
大友家の府内城に戻れば再び厳しい監視が待っている、という事も大きかったが、何よりも隆行が感じた事は、
(居心地が良い)
という事がある。
宗運は、人の機微を読む能力に長けているようで、冗談ばかり言いながらも不快な感じでは無い。
それでいて、知らず知らずのうちに良く一緒にいるようになっている。
他人を引き付ける人物というのは、宗運のような人をいうのであろう。
「ようやっと、軍聖様を諦めて府内の方へ戻っていったようですな。まぁ、またすぐに現れるでしょうがな。」
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