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「僭越ながら、一点の質問をお許し頂けますでしょうか?」
「おぉ。ようやく口を開いて下されましたな。喜んで。是非お願い致す。」
「失礼ながら、そのような卓越した見識を持ち、力も備えている宗運様程の御方が、何故、それほどに秘中の目算を御教授頂けるのでしょうか。」
「はっはっは!オヌシ、誠に良いのぅ。わしゃぁ、人を相で見る癖があってのぅ。ヌシ程に智と仁を多く併せ持つ人相を見た事が無い。あ、まずは質問に答えねばの。相じゃ。」
「相…ですか。」
「御二方とも律儀者。こちらが様々な事を言うても悪用せぬ、と、顔に書いてあり申す。であれば隠さぬ方が良い。という訳です。」
「…。」
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