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しかし、直接話をしている当事者の隆行からしてみると、意識は全く他の方を向いていた。
隆行の意識は笑いを堪える事に必死になっていたのである。
宗運は、こういった緊迫した場面に慣れているのか、大友家の眼をぬすんでは、隆行を笑わせようとあの手この手を繰り出していたのである。
非常に難しい言い回しで仏法の作法を説きつつも、意味ありげで気持ち悪いウィンクを高速で繰り返してきたり。
重苦しい雰囲気の中で怒って立ち上がったかと思えば、その拍子に分かりにくいように何度もお尻を振って茶化したり。
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